エイズ検査

エイズの歴史と日本国内におけるエイズの歴史について

エイズという病気が世界で認知され世界の表舞台に出てきたのは1980年代のことです。ただ、現在の見地をもって過去の事例を振り返るとエイズが原因で亡くなったと思われる患者はほぼ間違いないと思われる事例だけでも1950年代程度まで遡っても見ることができるます。

エイズという病気が、いつ頃から世界に存在していたのかということは、実は現在でもよく分かっていません。古代エジプト時代の文書に記されている病がエイズである可能性があることや、16世紀頃に猛威を振るっていた梅毒の中にエイズが存在していたなど、研究者の間でも諸説があり、はっきりとは分かっていないのです。

1980年代に、アメリカでエイズ患者が発見された時には、アメリカで男性同性愛者や麻薬患者の間でエイズと呼ばれる不治の病気が急速に広まっていると言うニュースが世界中を駆け巡りました。当時はエイズに関する知識や情報も乏しかったこともあり、エイズは当初同性愛者や麻薬常用者の病気という、謝った認識と偏見とともに世界に認知されていきました。

日本においては、アメリカという遠い国の病気であり、またエイズは同性愛者や麻薬常用者の病気という認識があったことから、自分たちには関係のない病気という他人事として考えられていたように思いますが、それから数年のうちに日本でもエイズ患者が見つかります。

日本国内における、最初のエイズ患者は1985年、厚生省エイズ調査検討委員会が認定し発表しました。この時点の日本でもエイズは同性愛者や麻薬常用者の間の病気として報道されており、エイズ患者に対する差別や偏見があり、患者として認定された人に対しては「感染拡大の防止」という大義名分のもとにマスコミが押し寄せて、一部人権を無視したような報道合戦が行われたこともありました。

その後、エイズに関する様々な情報があきらかになり、エイズは誰でも感染する可能性のある身近な病気として認識されるようになっていくのです。

エイズが発見されてから30年近い年月が経過しました。発見された当初は確実に死に至る不治の病とされたエイズですが、今日までに、世界各国がエイズの研究を行い、HIVウィスルの発見や、抗HIV治療薬の開発などエイズと治療法の研究は日々進化を遂げています。

しかしながら、HIVの起源がどこにあるのかは、人が保有し、ある一部の種族に存在していたものが最近になって流行したという説や、サルなどの他の種から人に伝搬されたとの仮説がありがあるだけで今でも明確には分かっていません。HIVを予防するためのメカニズムも分かっていない部分が多く、エイズは今現在も多くの謎を残している病なのです。

現在でもエイズの謎との闘いは続いています。HIVを予防するワクチンや、体内に入ったウィルスを完全に排除する方法は、まだ発見されていませんが、それでも治療法の進歩により、かつては25歳で感染した場合の平均余命は7年でしたが、現在では平均して40年と言われるまでになってきています。

人類は、これまでにも不治の病と言われ猛威を振るった様々な病を乗り越えてきている歴史があります。エイズもまた、近い将来、根治の方法が発見され、乗り越えていける病になると私は信じています。

このページの先頭へ